「神社に行ってみたいけど、マナーが分からなくて不安…」
「せっかくなら、願いが届きやすくなるお参りの仕方をしたい!」
そう思っているあなたへ。
神社参拝の作法は難しくありません。基本を押さえておけば、自信を持って神様に願いを伝えることができます。
このページでは、初心者さんでもすぐに実践できる「必ず押さえておきたい基本的なマナー」と、「願いをさらに深めるための習慣」を、7つのステップで分かりやすく解説します。
さあ、清らかな気持ちで神様にご挨拶に行きましょう!
ステップ1:鳥居をくぐる前に、心を整える
鳥居は神様の領域と私たちの世界を分ける「門」です。
鳥居をくぐる前に、一度立ち止まって、社殿(拝殿)に向かって軽くおじぎをしましょう。これは、「これから神様のいらっしゃる場所にお邪魔します」というご挨拶です。

ステップ2:参道は端を歩くのがマナー
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が通る道とされています。
私たちは、その道を通るのを避けるように、参道の端を歩くのがマナーです。
ステップ3:手水舎(てみずや)で心身を清める
拝殿に向かう前に、手水舎で手と口を清めます。この作法は、心身の穢れを清めて神様にお会いするための大切な準備です。

【手水(てみず)の作法:5つの手順】
- 右手で柄杓を取り、水をくんで左手を洗います。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手を洗います。
- 再び柄杓を右手に持ち替え、左手に水を受け、その水で口をゆすぎます(柄杓に直接口をつけないように注意!)。
- 左手を再び洗います。
- 柄杓を立てて、残った水で柄の部分を清め、元の場所に戻します。
なお近年、感染症対策のため、杓子を撤去したり、柄杓を使わずに直接水が流れる形式の手水舎が増えています。そのような場合は、無理に杓子を探す必要はありません。
【杓子のない手水舎での作法】
- 手を差し出す: 直接水が流れ落ちている場合は、まず両手を差し出し、掌と指先を清めます。
- 口をすすぐ動作: その後、掌をコップのようにして水を溜め、口元に近づけてすすぐ動作をします。(実際に口に水を含まなくても構いません。含んだ場合は静かに吐き出します。)
- 再度手を清める: 再び両手を清めます。
大切なのは、杓子の有無に関わらず、心を清めるという気持ちで臨むことです。杓子がなくても、水が流れていれば、その水で丁寧に手と口を清める意識を持つことが重要です。
ステップ4:お賽銭を入れ、感謝の気持ちを伝える(任意)
お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。お参りする上での必須マナーではありませんが、多くの人がご挨拶の気持ちとして入れます。
金額に決まりはありませんが、「ご縁がありますように」という願いを込めて5円玉を入れる方が多いです。
ステップ5:拝殿で「二礼二拍手一礼」
いよいよ神様にご挨拶。お賽銭を入れたら、この作法で参拝しましょう。

- 二礼: 深く2回おじぎをします。
- 二拍手: 両手を合わせ、肩幅に開いて2回柏手を打ちます。
- 願い事: 手を合わせたまま、心の中で住所と氏名を伝えます。
- なぜ住所と氏名を伝えるの? 神様はたくさんの人の願いを聞いています。あなたの願いをきちんと届けるために、「〇〇県の〇〇に住む〇〇です」と自己紹介することで、神様があなたのことを特定しやすくなると考えられています。
- 一礼: 最後に深く1回おじぎをします。
ステップ6:おみくじや絵馬でさらに願いを込める(任意)
参拝を終えた後、おみくじを引いたり、絵馬を奉納したりすることは必須ではありません。
これらは、神様とのご縁をさらに深めたい、願いをより強く伝えたいと願う人が行う習慣です。
- おみくじ: 引いたおみくじは、境内の木の枝に結ぶのが一般的ですが、持ち帰って読み返すのも良いでしょう。
- 絵馬: 願い事を具体的に書き、奉納します。
ステップ7:お守りを授かり、神様のご加護をいただく(任意)
お守りは、神様のご分身と言われ、ご加護をいただくためのものです。
お参りを終えた後に、お守りを授かることはマナーではありませんが、身近に神様のご加護を感じたいと願う人にとっては、大切なアイテムです。
お守りを授かったら、お財布やカバンなど、常に持ち歩く場所に入れて大切にしましょう。
まとめ:大切なのは、神様への感謝と敬意
参拝で最も大切なのは、すべての作法を完璧にこなすことではありません。
大切なのは、神様への感謝と敬意の気持ちです。
今回ご紹介した7つのステップのうち、鳥居での一礼、手水での清め、そして「二礼二拍手一礼」は、神様へのご挨拶として基本的なマナーです。
一方、お賽銭、おみくじ、絵馬、お守りは、あなたの感謝や願いを深めるための習慣であり、必須ではありません。
心を込めて参拝すれば、きっとあなたの願いは神様に届くはずです。
さあ、この基本マナーを胸に、ご利益さんぽに出かけてみませんか?